こんにちは!
今回は野球ファンなら1度は聞いたことがある「マダックス」という用語について解説します!
「マダックス」の意味や用語、必要な条件などを実際に達成されたマダックスと絡めながら解説していきます!
最後までお読みいただければありがたいです!
マダックスとはどういう意味?
まずは「マダックス」とはどのような意味かを解説いたします!
「マダックス」とは、「投球数100球未満で完封勝利をすること」を意味します!
2012年ごろにベースボール・ライターのジェイソン・ルークハートが提唱したことでメジャーリーグでは広く一般的に使われる言葉となりました。
日本でも近年でよく使われる単語となり、ニュースや新聞でも「マダックス」という言葉が出てくることが少しずつ増えてきているようになりました。
なお、9回を100球未満で完封することを一般的に「マダックス」と表現するので、日本で年に何試合かある「雨天コールドによる完封勝利」には用いられないことが通常となっています。
マダックスの由来について解説!
さて、続いてはそんな「マダックス」という言葉の由来について解説していきます!
「マダックス」の由来として、1990年代〜2000年代に活躍したメジャーリーガー、グレッグ・マダックス選手(1966-)の存在があります。
メジャー4球団で355勝を達成し、2014年には殿堂入りを果たしたスーパースターでしたが、評価されたのはその投球スタイルでした。
一般的に、「エース」のイメージとして、「三振をバンバン奪う投手」というのをイメージする方が多いと思います。
しかし、マダックスは他に比べると決して早くないストレートと多彩な変化球、細やかな投球術を武器に打たせて取るピッチングで魅了しました。
その個性的な投球スタイルから、少ない投球数で一試合を投げ切ることを武器に活躍しました。
実際、マダックス本人は100球以内の完封勝利を現役時代に13回達成しています。
この打たせて取る選手を評価する用語として「マダックス」という新しい野球用語が広がっていきました。
マダックスを達成するために必要な条件とは?
ここからは、マダックスに必要な条件を解説していきます。
ここでは、実際にマダックスを達成した2023年のプロ野球の試合をもとに解説していきます。
2023年10月1日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズvs中日ドラゴンズにおいて、横浜DeNAベイスターズの大貫晋一選手が中日ドラゴンズ打線を9回97球で完封勝利し、マダックスを達成しました。
この試合からマダックスに必要な条件を探っていきます。
①少ない球数で各回を抑える
何よりも球数を少なくしなければいけないので、各回をいかに少ない球数でスリーアウトを取るかが重要となっていきます。
では、上記に示した試合では大貫選手は何球で各回を抑えたかを見ていきましょう。
6.13.15.10.12.15.7.6.10.
全ての回を15球以下で抑え、特に終盤の7回と8回は2イニング合わせても13球という脅威の球数の少なさで抑えました。
この効率の良さがマダックス達成には必要不可欠です。
②ランナーを出さない投球
続いては、いかにランナーを出さないかも重要です。
例に挙げた試合の大貫選手の投球内容を深掘りしてみます。
この試合、打たれたヒットはたった2本で四死球もデッドボール1つのみでした。
そもそも打たれないことも当たり前ですが重要です。
③ランナーを出した後の投球
ランナーを出したとしても、その後しっかり連打を喰らわないかも重要です。
この試合で、大貫選手は連打を喰らうことがありませんでした。
しかも最終回にはヒットを打たれるものの、最後は1球でダブルプレーにしたことでマダックスを達成しています。
ヒットを打たれた時は「これは100球以内は厳しいかな」
と思ったファンも多い中で1球で最後の打者を抑えられたこその記録達成であります。
④味方のミス
味方の守備のミスがないことも条件といえるでしょう。
味方のミスでランナーを出して、ピッチャーはカバーしなければ…と心理が働き慎重なピッチング傾向になり、球数が増えてしまうことが多いです。
この試合でのベイスターズ守備陣はエラーが0。
また、打たせて取る大貫選手の特性に応えて好守備も連発。
そんなバックの取り立ても非常に重要です。
まとめ
ここまでは近年よく聞くようになった「マダックス」という野球用語について解説しました。
なかなか長いイニングを投げる世界ではなくなった現代において、よりピッチングの効率化を求める選手が増えていくと予想されます。
これから聞くことも多くなる「マダックス」についてしっかりと理解できたのではないでしょうか!
もっと他の野球用語についても解説していけたらと思いますので他の記事も読んでいただければと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!